【中国新聞】瓦の魅力伝えるギャラリー開設
- メディア実績

2025年4月14日 中国新聞にて取り上げられました。
瓦の魅力重ねて強調
福山の藤井製瓦工業がギャラリー
藤井製瓦工業 (福山市御幸町 瓦の魅力を伝えるギャラリーを開設した。事務所そばの古民家をリノベーションし、展示を通じて瓦の多彩な使い方を紹介する。 5月にはシェアキッチンも同じ建物内にオープンする予定で、「伝統の建材に幅広い世代が触れる拠点になれば」と期待する。 (筒井晴信)
古民家改装 多彩な用途PR
1939年建築の木造2階建てを改装した「FUKI IWANARI(ふき いわなり)」は延べ262暈方がギャラリーは1階部分で、約2千枚の古瓦を重ねた壁の装飾が目を引く。タイルで床や壁を飾ったり、瓦を砕いたチップをに敷き詰めたりした展示もある。
調理用の設備をそろえたシェアキッチン「リトルセトウチ」を1階に併設し、カフェ開催や菓子作り体験会への活用を想定する。2階の和室もレンタルスペースとして貸し出す。
古民家は2年前に同社が取得。解体して駐車場にする予定だったが、藤井孝浩社長(45)は「和風の建物がきれいに残っている」と瓦の情報発信への活用を決断した。
住宅着工の減少や屋根材に金属などを用いる洋風住宅の増加で、瓦は需要の落ち込みが続く。 経済産業省の統計では、2022年の全国の瓦の出 荷枚数は約2億1400万枚と、20年前から8割減った。
藤井社長は「シェアキッチンなどを通じて若い世代も気軽に訪れられる施設にし、瓦を身近に感じてもらいたい」と願っている。