ベランダ防水工事ってなんのために行うの?防水工事を行う理由と工事の種類
- こんなこともやってます!
屋根や外壁の防水性能は気にされている方も多いと思いますが、ベランダにおいても防水性能は非常に大切です。
新築時は防水層が施されたベランダも経年とともに劣化し、防水性能が衰えていきます。
今回の記事ではベランダの防水工事について、工事内容や実施するメリットを紹介します。
目次
ベランダ防水工事について
ベランダ防水工事とは
ベランダ防水工事とは、ベランダの防水性を高めるための工事です。
具体的には防水性の高い塗料や建材を用いて表面を保護することで防水性を向上させます。
ベランダ防水工事を行う理由
ベランダはコンクリートや木材でつくられていることが多いです。
そのため表面は防水加工されているものの、常時雨風にさらされているベランダは経年劣化が避けられず徐々に防水性は衰えていきます。
防水性の衰えたベランダ表面から徐々に雨水が浸透し、ベランダに接している外壁や天井から雨漏りが発生するリスクが生まれます。
ベランダの防水性を向上させ雨漏りの発生を防止することがベランダ防水工事の目的です。
ベランダ防水工事の種類
ベランダの状態や場所によって、適切な工事の種類があります。
トップコートの塗り替え
最も手軽な工事で、防水層にコーティングを行う方法です。
FRP防水やウレタン防水などを行う際は、最後にトップコートを塗って仕上げます。
この仕上げに行ったトップコートを定期的に塗り替えることで、防水層を保護するというものです。
トップコートを定期的に塗り替えることで防水層の劣化を遅らせることできるものの、トップコート自体が防水性能を持つわけではありません。
メリットは、費用が安価であることです。
デメリットは、あくまで防止策(手軽な対策)であることです。
すでに経年劣化が発生してしまった場合は、トップコートの塗り替えを行っても状態の改善はできません。
耐用年数は3~5年程で、工期は1~2日が目安です。
FRP防水
新築時に行われることの多い工事で、FRPシートを敷き上に樹脂を塗って硬化させる方法です。
FRPとは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics) の略称で、厳密にはプラスチックに分類されます。
液状の樹脂に硬化剤やガラス繊維を混ぜてつくられており、強度が高く耐久性に優れています。
メリットは、工期が短いことと衝撃や摩擦に強いことです。
ベランダに重いもの(鉢植えなど)を置きたい場合にも適しています。
デメリットは、紫外線に弱く面積が広いベランダには不向きであることです。
またベランダの下地が鉄骨の場合は施工ができません。
耐用年数は10~12年程で、工期は1~3日が目安です。
シート防水
ベランダ表面に防水シートを貼る方法です。
さらに種類を細分化すると、「ゴムシート防水」と「塩ビシート防水」があります。
現在はより耐久性の高い「塩ビシート防水」が主流です。
メーカーが製造したシートを使用する手法上、防水性能のクオリティが安定しています。
メリットは、紫外線に強いことです。
防水層の厚みが均一になり、面積が広いベランダにも向いています。
デメリットは、凹凸のあるベランダには不向きであることとおよそ15年ごとに交換が必要であることです。
シートに寿命がおとずれるとひび割れが発生する恐れがあります。
耐用年数は10~15年程で、工期は3~7日が目安です。
ウレタン防水
密着工法
密着工法はベランダのウレタン防水としてはより一般的で、既存の下地に補強布を貼り防水材を塗る方法です。
施工前にしっかり乾燥させる必要があるため、ベランダなど面積の狭い部分に行われます。
メリットは、ベランダの材質を選ばず工事費用が比較的安価なことです。
凹凸のあるベランダや形状が複雑なベランダにも工事を行えます。
デメリットは、工期が長いこととクオリティが施工する職人の技術に左右されやすいことです。
耐用年数は7~10年程で、工期は3~7日が目安です。
通気緩衝工法
通気性を良くするため通気緩衝シートを張ってから防水材を塗る方法です。
上述の通り密着工法の方が一般的ではあるものの、すでに雨漏りが発生しているベランダには通気緩衝工法を行います。
メリットは、すでに雨漏りが発生してしまったベランダにも工事を行えることです。
また密着工法と同じく工事を行うベランダの形状を問いません。
デメリットは、工期が長いこととクオリティが施工する職人の技術に左右されやすいことです。
耐用年数は10~15年程で、工期は3~7日が目安です。
防水工事の種類の決め方
あくまで目安となりますが…
・ベランダの形状が複雑もしくは凹凸があるならウレタン防水
・耐久性を重視したいならシート防水
・工期を短くしたいならFRP防水
・費用を抑えたいならトップコートの塗り替え
耐用年数を比べると、シート防水>ウレタン防水≧FRP防水>トップコートの塗り替えです。
ベランダ防水工事のメリット
新築時に備わっていたベランダの防水性能は、経年とともに劣化していきます。
劣化が進むと床部分に雨水が浸透し、悪化すれば雨漏りに繋がる恐れもあります。
ベランダの防水工事を行い防水層をつくることで、劣化が進行することを遅らせ雨漏りリスクを下げることができます。
これがベランダの防水工事を行う大きなメリットです。
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ベランダの状態を確認させていただいたうえで適切な工事の提案をさせていただきます。
現地調査および見積書作成は無料で承っております。
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ベランダ防水工事
まとめ
ベランダの防水工事は、劣化が深刻化する前に行うことが大切です。
万が一雨漏りに発展してからではできることも限られてしまいます。
ぜひ早めに防水工事をご検討ください。
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