太陽光パネルには、大きく分けて2種類のタイプがあります。
それは「屋根置き型」と「屋根一体型」です。
このふたつの違いは、設置方法にあります。
今回の記事では、この2種類のタイプの違いやそれぞれのメリットを紹介します。

太陽光パネルとは

まずは太陽光パネルがなにかについて簡単に説明します。
太陽光パネルとは、太陽光を集め発電を行うパネル装置です。
太陽光発電システムの一部で、屋根に設置することで太陽光を集めています。
（太陽光発電システムは、太陽光パネルやパワーコンディショナー、半導体など様々な部材によって成り立っています。）
節約やエコといった観点から、太陽光発電システムは2000年代に入ってから需要が広まりました。
太陽光発電システムの特徴については、以下の記事で紹介しています。
太陽光発電システム導入を検討されている方は、ぜひ一度ご覧ください。

太陽光発電システムは節約・エコになる？設置のメリットや注意点を紹介

 

太陽光パネルのタイプ

屋根置き型

屋根置き型とは、すでにある屋根にあとから設置するタイプのことです。
屋根の上に架台を置き、その上に太陽光パネルを設置します。
新築時ではなくあとから太陽光パネルの設置を決めた場合は、こちらのタイプを設置することがほとんどです。

屋根一体型

屋根一体型とは、屋根材と太陽光パネルが一体になったタイプのことです。
屋根一体型の太陽光パネルを、屋根の代わりに施工します。

新築時から太陽光パネルの設置が決定されている場合、近年はこちらが採用されることが主流です。
少し前までは、太陽光パネルといえば屋根置き型が主流でした。

 

屋根置き型のメリット・デメリット

メリット

工事が比較的手軽

あとから太陽光パネルを設置する場合、屋根置き型は屋根一体型に比べると工事がやや手軽に済みます。
設置工事のコストを少し抑えることができます。
屋根のリフォーム時に太陽光パネルを設置しようと考えた場合、屋根材との相性の善し悪しもあまりない屋根置き型を選ぶケースが多いです。

メンテナンスがしやすい

万が一太陽光パネルにトラブルが発生した際、屋根置き型の方がメンテナンスがしやすいです。
太陽光パネルに寿命がきても、架台は残して太陽光パネルのみ取り外し交換することもできます。

デメリット

雨漏りのリスクがある

屋根置き型には、架台が必須です。
基本的に、この架台は屋根材に穴を開けて設置します。
そのため経年劣化とともに隙間が広がり、そこから雨漏りが発生することがあります。

外観のインパクトが強い

架台を設置している分、屋根置き型は少し高さが出ます。
外観の印象として、太陽光パネルのインパクトが強い点が気になるという方もいるかもしれません。

 

屋根一体型のメリット・デメリット

メリット

雨漏りのリスクが低い

屋根置き型のように屋根材にあとから穴を開けて設置する必要がないため、上述したような雨漏りリスクは屋根一体型にはありません。
もちろん雨漏りの発生箇所は屋根材に開けた穴だけではないため、絶対に雨漏りしないというわけではないものの、リスクを極力生まないということは大きな魅力です。

悪目立ちしづらい

屋根材と一体になっているため、屋根一体型の方が屋根置き型に比べて屋根に馴染みやすいです。
太陽光パネルが悪目立ちしづらく、すっきりとした外観が叶います。

デメリット

メンテナンスのコストがかかる

屋根一体型は屋根の一部として設置されているため、容易に交換ができません。
太陽光パネルのみ取り外して交換、ということができず屋根材ごと交換する必要があります。
そのためメンテナンスにコストがかかります。

屋根材の選択肢が狭まる

屋根一体型の製品の中から選ばなければならないため、当然屋根材の選択肢は多少狭まります。
ただし近年、製品のバリエーションは増えてきてはいます。

固定資産税の対象となる

屋根置き型は固定資産税の対象外となるのに対し、屋根一体型は固定資産税の対象です。

 

屋根一体型のカーポート屋根もある

カーポートとは、屋根と柱だけで作られた簡易的な駐車スペースです。
このカーポート屋根に太陽光パネルを設置する方も多いです。

自宅屋根が太陽光パネル設置に適さないケース

実は太陽光パネルはすべての屋根に設置できるわけではありません。
屋根の中には、太陽光パネルを設置するのに適さない屋根もあります。
例えば勾配の急すぎる屋根などです。
自宅屋根には太陽光パネルを設置できないためカーポート屋根に設置を、というケースが多々あります。

より多く発電したいケース

さらに発電量を増やすべく自宅屋根に加えてカーポート屋根にも、というケースです。

自宅屋根の外観を変えたくないケース

自宅屋根の外観を変えたくないため太陽光パネルはカーポート屋根に、というケースです。
自宅屋根のデザインに強いこだわりを持つ方は、こういった方法も良いでしょう。

 

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