雨漏りしにくい屋根とは?屋根形状や屋根材ごとのメリット・デメリットを比較
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雨漏りは、住宅の耐久性を低下させ、住み心地を悪化させる深刻な問題です。「雨漏りしにくい屋根ってあるの?」「どんな特徴の屋根が一番雨漏りしにくい?」等の疑問を持ったことのある方も多いのではないでしょうか。
雨漏りの原因は様々ですが、屋根の形状は雨漏りのリスクに大きく影響します。今回の記事では、様々な屋根の形状のメリット・デメリットを比較し、最適な屋根を選ぶための情報を提供します。
目次
屋根からの雨漏りの主な原因
雨漏りの原因は、複数の要素が組み合わさって成り立つことも多いです。そのため原因究明が非常に難しいトラブルです。
あくまでも一例ですが、雨漏りの原因として挙げられるものをいくつか紹介します。
屋根材の劣化
長年の風雨や紫外線によって、屋根材が割れたりひび割れたりすることで、雨水が侵入しやすくなります。
シーリングの劣化
屋根材と屋根材の隙間を埋めるシーリングが硬化したり、ひび割れたりすることで、雨水が侵入する経路となります。
屋根と壁の接合部の問題
屋根と壁の接合部が適切に施工されていない場合、雨水が侵入しやすくなります。
外部からの衝撃
強風や飛来物などが原因で、屋根に穴が開いたり、破損したりすることで、雨水が侵入します。
屋根の形状が雨漏りに与える影響
屋根の形状は、屋根における雨水の流れ方や耐風性の高さなど様々な要素に影響を与えます。形状によって、雨水が溜まりやすい場所や風圧がかかりやすい場所が異なり、これらが雨漏りのしやすさに関係します。
屋根の種類と特徴
切妻屋根
メリット
シンプルな構造で、施工が容易かつ安価です。水はけが良いことに加え、構造がシンプル=トラブルが起こる箇所が少ないため、比較的雨漏りのリスクが低いです。またデザインの自由度が高く、様々な外観に対応可能となっています。
デメリット
妻部分にかかる負荷が高いことから、外壁の劣化を早める可能性があります。
寄棟屋根
メリット
四方に軒があり、外壁を雨風から保護する効果や屋根自体の耐風性が高いです。外観が重厚で、風格のある建物に仕上がります。
デメリット
構造が複雑で、施工にコストや工期がかかります。棟の数が多いため、その分雨漏りなどのトラブルリスクは高まります。
片流れ屋根
メリット
切妻屋根以上にシンプルな構造で、特に施工が容易かつ安価です。モダンなデザインで、スタイリッシュな外観に仕上がります。屋根面が広いため、日当たりがよければ太陽光パネルの設置に適しています。
デメリット
一方向に水が流れるため、雨樋への負担が大きいです。そのため豪雨が発生した際は雨樋の破損などのトラブルは高まります。また軒のない部分は雨風に直接晒されるため、比較的外壁の劣化が早いです。
陸屋根
メリット
屋根が平らで地面と平行になっているため、屋上庭園やルーフバルコニーとして有効活用することができます。屋根材ではなく防水シートを用いて施工するため、掃除やメンテナンスが手軽に済みます。
デメリット
屋根に傾斜がないため水捌けが悪く、防水シートや防水塗装に劣化が起こると雨漏りのリスクが高まります。また屋根材による断熱効果が見込めません。
入母屋屋根
メリット
重厚感のある外観で、伝統的な日本家屋に非常にマッチします。屋根裏に十分なスペースがあることが多いため通気性が良く、結露しにくいです。また棟の数が非常に多いため屋根の強度は非常に高いです。
デメリット
寄棟屋根以上に構造が複雑で、施工にコストや工期がかかります。また複雑な分やはり雨漏りのリスクも高いです。
雨漏り対策
妻部分のシーリングの点検・補修
定期的にシーリングの劣化をチェックし、ひび割れなどがみられる場合は、速やかに補修しましょう。
軒天換気口の点検
軒天換気口が詰まっていると、湿気がこもり、木材の腐朽やカビの原因となるため、定期的に清掃しましょう。
雪下ろし
雪の重みは屋根に大きな負担をかけ、雨漏りの原因となることがあります。積雪が多い地域では、こまめな雪下ろしが大切です。
棟部分・谷部分の点検
棟板金や棟瓦のズレや破損がないか、谷部のシーリングの劣化がないか、定期的に点検しましょう。
雨樋の点検・清掃
雨樋が詰まると、水が溢れて外壁を伝い、雨漏りの原因となることがあります。定期的に清掃し、破損があれば交換しましょう。
屋根材別の雨漏り対策
瓦
ひび割れやズレの点検: 定期的に瓦の表面を点検し、ひび割れやズレが見つかった場合は、補修しましょう。
苔の除去: 苔が生えると、瓦の隙間に入り込み、雨漏りの原因となることがあります。定期的に除去しましょう。
金属屋根
塗装の劣化の点検: 塗装が剥がれると、金属が錆びて穴が開き、雨漏りの原因となります。定期的に塗装を行いましょう。
スレート
摩耗や割れの点検: スレートは経年劣化により、摩耗や割れが発生しやすいため、定期的に点検しましょう。
苔の除去: 苔が生えると、スレートの隙間に入り込み、雨漏りの原因となることがあります。定期的に除去しましょう。
まとめ
屋根の形状は、雨漏りのリスクに大きく影響します。 切妻屋根はシンプルで雨漏りに強い一方、陸屋根は防水層の劣化による雨漏りのリスクが高いなど、形状によって特徴が異なります。
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