カバー工法による屋根リフォームとは?メリット・デメリットを徹底解説!
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屋根の老朽化が進んできたけれど、「全面的に葺き替えるのは費用がかかりそう」とお悩みの方に注目されているのが「カバー工法」という屋根リフォーム手法です。
このカバー工法は、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を被せる方法で、費用と工期を抑えつつ屋根を新しくすることができます。しかし、「本当に大丈夫?」「デメリットはないの?」といった疑問も多く寄せられます。
今回の記事では、屋根のリフォーム方法のひとつ「カバー工法」について、施工の概要からメリット・デメリット、費用相場、適した屋根と適さない屋根まで、屋根専門業者の情報を参考に詳しく解説していきます。
目次
カバー工法とはどんなリフォーム方法?
既存の屋根を活かして新しい屋根材を施工
カバー工法は、既存の屋根材(主にスレート屋根など)の上に防水シートを敷き、その上から新たに金属屋根材(主にガルバリウム鋼板)を被せるリフォーム工法です。既存屋根の撤去が不要なため、工期が短く、廃材が少ないのが特徴です。
葺き替えとの違い
一般的な葺き替え工事では、古い屋根材をすべて撤去してから新しい屋根材を施工します。一方、カバー工法は撤去せずに施工するため、コストや騒音が抑えられるという利点があります。
葺き替えについては、以下の記事で詳しく紹介しています。ご興味のある方はぜひ比較のためご覧ください。
https://www.fujiiseikawara.co.jp/blog/roof-repair/reform-fukikae/
瓦屋根のリフォーム工事「葺き替え」について:葺き替えが適切な理由とメリット
カバー工法の主なメリット
コスト削減
既存屋根を撤去する手間がないため、葺き替えに比べて屋根材処分費や人件費を抑えることができます。トータルコストが葺き替えよりも20〜30%安く済むケースが多いです。
工期が短い
撤去作業がないぶん工期が短縮され、天候の影響を受けにくくなるため、住宅の生活に与える影響も最小限に抑えられます。
二重構造で断熱・遮音効果UP
新旧の屋根が重なることで、断熱性・遮音性が向上します。特に夏の暑さや雨音の軽減に効果を感じる方が多いです。
カバー工法の注意点とデメリット
重ねすぎによる荷重増加
既存の屋根にさらに屋根材を載せるため、建物への負荷が増します。築年数が古く耐震性に不安がある住宅では、事前に構造確認が必要です。また、既存の屋根に使用されている屋根材の種類や状態によっては、カバー工法が行えないケースもあります。
既存屋根が腐食している場合は施工NG
すでに雨漏りや野地板の腐食がある場合は、その上からカバーしても根本的な解決になりません。事前の点検で内部の状態を確認し、必要に応じて葺き替えを検討しましょう。
屋根形状によっては施工不可
複雑な形状の屋根や瓦屋根などはカバー工法には適しません。スレート屋根や金属屋根など、平面が多い構造に限られます。
カバー工法が適している家・適していない家
適しているケース
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スレート屋根(コロニアル・カラーベスト)で経年劣化している
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雨漏りや腐食がない
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屋根構造がシンプルで平面が多い
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築20〜30年以内で構造がしっかりしている
適さないケース
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瓦屋根(凹凸が多く重いため不適)
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屋根の下地が腐食している
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すでに1回カバー工法を行っている(再カバー不可)
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構造上、耐荷重に不安がある
以下の記事では、カバー工法より葺き替えを行った方が良いケースについて、詳しく解説しています。
https://www.fujiiseikawara.co.jp/blog/roof-maintenance/reform-fukikae-case/
費用相場と施工の流れ
一般的な費用の目安
カバー工法の費用は、1㎡あたり8,000円〜12,000円程度が相場です。30坪の住宅であれば、おおよそ80万〜150万円程度が目安となります。葺き替えと比較して、20〜30%程度安く済むことが多いです。
施工の流れ
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事前調査・点検(屋根の劣化状態を確認)
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既存屋根の清掃と補修
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防水シート(ルーフィング)設置
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新しい屋根材の取り付け
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仕上げ・最終チェック
施工期間は、天候に恵まれれば5〜7日ほどで完了することが多いです。
信頼できる業者選びのポイント
カバー工法は簡易的に思われがちですが、実は高度な技術が必要です。信頼できる屋根業者を選ぶには以下のポイントを意識しましょう。
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カバー工法の施工実績が豊富か
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点検から丁寧に行ってくれるか
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写真付きで現状や施工内容を説明してくれるか
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保証内容が明確か(10年保証など)
複数の業者から見積もりを取り、比較検討することも重要です。
まとめ
屋根リフォームを検討する際、「できるだけコストを抑えて、機能性も確保したい」と考える方にとって、カバー工法は非常に有効な選択肢です。撤去の手間がなく、工期も短く済み、見た目も機能性もアップする点は魅力的です。
ただし、すべての屋根に適用できるわけではなく、事前の点検や適正判断が欠かせません。また、施工には専門的な技術が必要なため、経験豊富な業者選びも成功のカギを握ります。
屋根のリフォーム「カバー工法」は、今後も注目され続ける施工方法です。屋根の状態に応じて、最適なリフォームプランを立て、安心で快適な住まいを維持しましょう。
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