国内流通の大半を占める「三大瓦」とは:産地ごとに異なる「三大瓦」の特徴
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屋根に使用される瓦には、実はいろいろな種類があります。
瓦は「素材」や「産地」などで大きく特徴が異なります。
今回の記事では、主に「産地」による瓦の違いをご紹介します。
瓦屋根を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
素材別で見る瓦の種類
冒頭で説明した通り、瓦の種類は素材ごとに分けることもできます。
瓦の素材の代表例は粘土です。
粘土を瓦の形に成型し焼き上げる瓦で、製法の違いからさらに細分化することができます。
そのほかにはセメントを主成分としてつくられている瓦もあり、粘土瓦より製造効率が良く安価です。
粘土でできた瓦は「粘土瓦」と呼ばれ、セメントでできた瓦は「セメント瓦」と呼ばれています。
それぞれに長所も短所もあるため、ご希望の仕上がりや予算などに合う瓦を選ぶと良いでしょう。
粘土瓦をさらに細分化した陶器瓦・いぶし瓦、さらにセメント瓦、それぞれの特徴については以下の記事でより詳しく解説しています。
瓦屋が徹底解説!陶器瓦・いぶし瓦・素焼瓦・セメント瓦それぞれの特徴とは
粘土瓦の産地
日本には、有名な瓦(粘土瓦)の産地が3か所あります。
愛知県三河地方、島根県石見地方、兵庫県淡路島です。
現在流通している粘土瓦のおよそ80%が、このいずれかを産地としています。
三河地方、石見地方、淡路島は古くから良質な土がとれたことから、粘土瓦の名産地となりました。
そしてこれら3か所が産地となった瓦を総称して「三大瓦」と言います。
「三大瓦」それぞれの特徴
三州瓦
三州瓦は愛知県の三河地方で生産される瓦です。
この名称は、知県西三河地方の旧国名である三河からきています。
三州瓦は三大瓦の中で最も生産量が高い種類で、日本で生産される粘土瓦のおよそ60%が三州瓦と言われています。
デザインの幅も広く、ハウスメーカーが採用している瓦の多くが三州瓦です。
また流通量の多さ故に比較的安価で、瓦の交換時にも同じ瓦を用意しやすいというメリットもあります。
石州瓦
石州瓦は島根県の石見地方で生産される瓦です。
石州瓦は三州瓦の次に生産量の多い瓦で、石見地方の街並みにおいては独特の赤褐色の屋根が多く見られます。
独特の赤褐色は、高温で焼き上げる製造方法に起因しています。
石州瓦は三大瓦の中で最も高温で焼き上げるため耐久性が高く、凍害や塩害のリスクが低いです。
そのため石州瓦は寒い地域や沿岸地域で使用されることが特に多いです。
淡路瓦
淡路瓦は兵庫県の淡路島で生産される瓦です。
淡路瓦は特に「いぶし瓦」が有名で、いぶし瓦特有の深い銀鼠色が美しく根強い人気を持ちます。
いぶし瓦の中で淡路瓦は最も高いシェアを誇っています。
酸やアルカリにも強い耐性を持ち、褪色や変色もほとんど見られないことから美観を維持しやすいです。
瓦の修繕について
瓦の破損等トラブルが発生した際は、一部の瓦のみを差し替えることもできます。
藤井製瓦工業では瓦の差し替え工事を、1か所あたり税込5,500円~承っています。
ご自宅の瓦屋根に気になる点がある場合はお気軽にご相談ください。
差し替えにあたってご希望の瓦の種類がある場合は、予めお問合せいただけると幸いです。
瓦差し替え工事
まとめ
瓦(粘土瓦)の主要な産地である愛知県三河地方、島根県石見地方、兵庫県淡路島で生産された瓦を「三大瓦」と言います。
現在日本で流通している粘土瓦のおよそ80%が三大瓦です。
三大瓦には「三州瓦」「石州瓦」「淡路瓦」と種類があり、それぞれに特徴があります。
瓦屋根を施工する際は、ご自身の希望や予算などに合わせて適切なものを選んでください。
産地や素材は、瓦の種類を決定する際に重要な検討材料となります。
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