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安全性を支える屋根の下地「野地板」の重要性とそのメンテナンスについて

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屋根のメンテナンスは、家の寿命を延ばし、住環境を快適に保つために欠かせません。その中でも、「野地板(のじいた)」は屋根全体の安全性に大きな影響を与える重要な要素です。目に見えない部分でありながら、屋根の強度や耐久性を支える野地板の状態は、家の長期的な保護に直接関わります。今回の記事では、野地板の基本知識から種類、劣化のサイン、メンテナンス方法まで詳しく解説し、適切なメンテナンスの重要性をお伝えします。

野地板とは?基礎知識を押さえよう

野地板

野地板の役割と重要性

野地板は、屋根材を支えるための下地材であり、屋根の強度を支える重要な役割を担っています。屋根は外側から見て、屋根材→防水紙(ルーフィング)→野地板の順に構成されており、野地板はこの構造の基盤となります。適切に設置された野地板があってこそ、屋根全体の安定性が保たれ雨水や風の影響から家を守ることができます。

野地板が使用される場所とその構造

野地板は屋根の下地として配置され、その上に防水紙が敷かれ、さらにその上に屋根材が設置されます。野地板には、屋根全体の安定性を支えるための強度や耐久性が求められます。また野地板は防水紙を固定するための土台でもあり、間接的に雨水の侵入を防ぐための役割も果たしています。

 

野地板の種類と特徴

野地板

バラ板:伝統的な材料とその利点・欠点

バラ板は、昔の住宅でよく使用されていた野地板の一つです。主に杉の木で作られ、板の幅が約90mm〜120mm程度です。通気性が良く、湿気がこもりにくいため、比較的長持ちしました。しかし、現代では防水機能の向上により、バラ板の使用は少なくなり、構造用合板が主流となっています。

構造用合板:現代の住宅で主流となっている野地板

構造用合板は、現在の住宅で最も一般的に使用されている野地板です。複数枚のベニヤ板を重ねてつくられています。耐震性や耐風性を考慮して作られており、耐久性を考慮して厚さは12㎜以上となっていることが多いです。安全性が高く、現代の住宅に適しています。

耐火野地板:防火地域での使用例とその特性

耐火野地板は、防火地域や準防火地域で義務付けられている野地板で、火に強い特性を持っています。木毛とセメントを混ぜて圧縮成型した「木毛セメント板」や、木片とセメントを混ぜた「木片セメント板」などがあり、火災時に30分以上耐えられる耐火性能があります。安全性が高い分、価格も高めです。

 

野地板の劣化とメンテナンスのタイミング

屋根のメンテナンス

野地板の劣化のサイン:雨漏り、見た目の変化など

野地板が劣化すると、屋根材が剥がれやすくなり、雨漏りが発生する可能性があります。目に見えるサインとしては、屋根の内側にシミや湿気が見られたり、屋根材が浮いてきたりすることがあります。また、屋根裏で木材が変色している場合や、腐食の兆候が見られる場合も、野地板の劣化が進んでいるサインです。

野地板の耐用年数:使用材料による違い

野地板の耐用年数は、使用する材料によって異なります。例えば、構造用合板は約30年、バラ板は約40年とされています。野地板の耐用年数を超えると、劣化が進みやすくなるため、定期的な点検とメンテナンスが必要です。

メンテナンスを行うべきタイミング

野地板のメンテナンスは、屋根材や防水紙の交換時に行うのが理想です。屋根葺き替えや屋根葺き直し工事の際に、野地板の状態を確認し、必要に応じて補修や交換を行うことが推奨されます。特に、屋根材や防水紙が劣化してきた場合には、早めの対策が重要です。

 

野地板のメンテナンス方法

重ね張り:施工方法とそのメリット

野地板に対するメンテナンスの一つが「重ね張り」です。これは、既存の野地板の上に新しい板を重ねて張る方法で、屋根の強度を高めることができます。重ね張りのメリットとしては、屋根の強度が増し、地震や強風に対して耐久性が向上します。ただし、屋根の重量が増すため、構造的な検討が必要です。

張り替え:腐食部分の交換方法と注意点

野地板が腐食している場合には、「張り替え」を行います。腐食した部分を取り除き、新しい野地板に交換する方法です。張り替えを行う際には、腐食部分だけでなく、その周辺の状態も確認し、必要に応じて他の部材も交換することが重要です。また、撤去や処分の費用が発生するため、事前の見積もりと計画が必要です。

防水紙や屋根材との連携:メンテナンス時の重要ポイント

野地板のメンテナンスは、防水紙や屋根材との連携が重要です。防水紙がしっかりと張られていることを確認し、屋根材を正しく取り付けることで、野地板の役割を最大限に発揮させることができます。メンテナンス時には、これらの要素も合わせて確認し、全体の構造を保つことが求められます。

 

野地板メンテナンスの注意点と専門家に相談するメリット

DIYとプロによるメンテナンスの違い

野地板のメンテナンスは、DIYで行うことも可能ですが、専門的な知識や技術が必要です。プロによるメンテナンスは、適切な材料と方法で確実に作業を行い、品質を保証します。DIYでは見落としがちな細かい部分も、専門家に依頼することで確実に対応できます。

専門家に依頼する際のポイント

専門家に依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが重要です。過去の施工例や口コミを確認し、見積もりや提案内容が明確な業者を選びましょう。また、屋根リフォームと野地板のメンテナンスをセットで考えることも、全体のコストを抑えるポイントです。

屋根リフォームと野地板メンテナンスのセットでの検討

屋根リフォームの際には、野地板のメンテナンスも同時に行うことをお勧めします。屋根材や防水紙の交換とともに野地板の状態を確認し、必要な補修や交換を行うことで、家全体の耐久性を高めることができます。全体のリフォーム計画を立てる際には、野地板のメンテナンスも含めた総合的なプランニングが大切です。

 

まとめ

野地板は、屋根の安全性を支える重要な要素であり、その適切なメンテナンスが家の長寿命に繋がります。野地板の種類や劣化サインを理解し、適切なタイミングでのメンテナンスを行うことで、家全体の耐久性を保つことができます。専門家に相談し、必要な点検やリフォームを行うことで、より安心して住まいを守ることができるでしょう。無料点検などのサービスを活用し、早めの対策を講じることが大切です。

 

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