台風がくる前にメンテナンスを!アスファルトシングル屋根と台風被害について
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近年、台風の影響で住宅の屋根が被害を受けるケースが増えています。特にアスファルトシングル屋根は、その軽量さと施工のしやすさから人気がありますが、強風による損傷が報告されることが多くなっています。本記事では、アスファルトシングル屋根がどのような特性を持っているのか、台風による被害の事例と原因について解説し、対策方法を探ります。
目次
アスファルトシングル屋根とは
アスファルトシングルの基本構造
アスファルトシングルは、フェルト紙にアスファルトを塗布し、色砂を圧着したもので、軽量かつ柔軟性があるため、曲面や複雑な屋根形状にも適しています。通常、アメリカで一般的に使用されており、日本でも2007年の建築基準法改正以降、住宅やマンションでの採用が増えてきました。
アスファルトシングルの利点と欠点
アスファルトシングルの利点としては、軽量であるため建物への負荷が少なく、施工が簡単であることが挙げられます。また、素材が柔らかいため、スレート屋根のように割れることが少ないという特徴もあります。しかし、その柔軟性が反面、強風に対しての耐久性を損なうことがあり、台風の際には屋根材が剥がれやすいという欠点もあります。
アスファルトシングルの特徴については、以下の記事で特に詳しく紹介しています。
アスファルトシングルの特徴やアスファルトシングルによるカバー工法を解説
台風によるアスファルトシングル屋根の被害事例
新築住宅での被害
台風の強風による被害は、新築住宅においても発生しています。例えば、大阪での調査では、比較的新しい住宅のアスファルトシングル屋根が台風により南面全体で剥がれる事例が確認されました。このような被害は、施工が正確であっても、屋根材自体の強度不足や固定方法が不十分であることが原因となることが多いです。
経年劣化による被害拡大
経年劣化したアスファルトシングル屋根も、台風の影響を受けやすいことがわかっています。築10年以上経過した屋根では、アスファルトシングルの表面に亀裂が生じ、その亀裂から破断して飛散するケースが見られます。また、南面だけでなく、北面でも屋根材が膨らんで浮いている状態が確認されており、全体的に固定力が低下していることがわかります。
アスファルトシングル屋根の弱点とその理由
アスファルトシングルの柔軟性は、風の通り道となる場所では、特にリスクが高まります。屋根材が軽量であるため、強風にさらされると簡単に浮き上がり、剥がれてしまうことがあります。さらに、1枚が剥がれるとその隙間から風が入り、次々と屋根材が剥がれていくことも多いです。
アスファルトシングルは、専用のくぎと接着剤で固定されますが、強風による剥がれには十分な耐性がありません。2枚重ねで施工される場合でも風圧により剥がれ落ちることがあります。
アスファルトシングルが剥がれることに伴う雨漏りについては、以下の記事で紹介しています。屋根には防水シートが施工されているため屋根材が剥がれる=雨漏りではありませんが、注意することに越したことはありません。
【アスファルトシングル屋根の雨漏り】雨漏りの原因と屋根修理について解説
アスファルトシングルの代替素材と検討ポイント
代替素材の種類と特性
台風による被害が懸念される場合、アスファルトシングルに代わる屋根材の検討も一つの選択肢です。例えば、金属屋根やスレート瓦は、耐久性が高く、強風に対しても耐性が強いことが特徴です。特に金属屋根は、軽量でありながらも強度があり、耐食性も備えているため、長期間にわたって安心して使用できます。これにより、台風が頻発する地域ではより適切な選択となるかもしれません。
選択時の注意点
代替素材を選ぶ際には、費用やメンテナンスの容易さ、そして外観のデザイン性などを考慮する必要があります。例えば、金属屋根は耐久性が高い一方で、初期コストが高くなることがあるため、予算とのバランスを考えることが重要です。また、地域の気候や建物の設計に適した素材を選ぶことで、長期的なメンテナンスコストを抑え、より良い生活環境を維持することができます。
台風によるアスファルトシングル屋根の被害対策
定期的な点検とメンテナンス
台風シーズン前には、定期的な屋根点検が重要です。特に、風が強く当たる方向の屋根を注意深くチェックし、異常があれば早期に対処することが求められます。目視でのセルフチェックでも、異常が見つかった場合は専門家に相談することをお勧めします。
補修と予防策
1箇所でも剥がれが確認された場合、そのまま放置すると被害が広がる可能性があります。早急に補修を行うとともに、全体的な耐久性を高めるための対策も検討が必要です。具体的には、屋根カバー工法や全面的な葺き替えを提案することが考えられます。
まとめ
アスファルトシングル屋根は、その軽量さと施工のしやすさから多くの住宅で採用されていますが、台風による被害が発生しやすいという弱点があります。特に強風地域での採用には慎重な検討が必要です。適切な点検とメンテナンス、そして必要に応じた補修や改修を行うことで、被害を最小限に抑えることができます。私たちの家族と財産を守るためにも、屋根の状態に常に注意を払い、備えを万全にしておくことが重要です。
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