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金属屋根の一種「ガルバリウム鋼板屋根」の特徴とは:人気の秘訣を徹底解説

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屋根の種類のひとつ「ガルバリウム鋼板屋根」をご存知でしょうか。
丈夫さと工事費用のバランスが良く、メンテナンスの手間もそれほどかからないことから需要が高まっています。
今回の記事ではガルバリウム鋼板屋根について、特徴やメンテナンスについて解説します。

ガルバリウム鋼板とは

金属屋根材の一種

ガルバリウム鋼板2

ガルバリウム鋼板とは金属屋根材の一種です。
鋼板に亜鉛アルミ合金の被覆(めっき)を施したもので、特に若い層から支持を集める屋根材のひとつです。
金属屋根材といえば1980年頃まではトタンが主流でした。
亜鉛めっきを施したトタンに比べて、亜鉛+アルミニウムのめっきを施したガルバリウム鋼板は耐久性が非常に高いです。
そのため、ガルバリウム鋼板の普及に伴いトタンは使用される機会が減りました。
ガルバリウム鋼板は、トタンに代わって普及した金属屋根材と言えます。

ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板屋根

ガルバリウム鋼板を使用した屋根を、ガルバリウム鋼板屋根と言います。
ガルバリウム鋼板屋根は丈夫さをはじめとして多くのメリットがあるため、近年はリフォームでも新築でも主流となりつつある屋根です。
一昔前に施工し寿命を迎えたトタン屋根からガルバリウム鋼板屋根への葺き替えや、スレート屋根などからカバー工法を活用したガルバリウム鋼板屋根へのリフォームも増えています。

 

ガルバリウム鋼板屋根の特徴

ガルバリウム鋼板屋根の優れた点

カバー工法によるリフォームが可能

上記でも記載した通り、ガルバリウム鋼板屋根へのリフォームにはカバー工法の採用が可能です。
カバー工法とは屋根のリフォーム工事方法の一種で、葺き替えに比べて工事費用を抑えられることから近年注目されています。
カバー工法は葺き替えとは異なり、既存の屋根材を撤去せず上から新たな屋根材を被せます。
そのため上から被せる屋根材がある程度軽量であることは、カバー工法を行ううえでの条件のひとつです。

カバー工法の工事概要や、ガルバリウム鋼板によるカバー工法については以下の記事で詳しく解説しています。

屋根のリフォーム工事「カバー工法」ってどんな工事?メリットや特徴を紹介

屋根のリフォーム【ガルバリウム鋼板によるカバー工法】が近年人気の理由

雨漏りリスクが低い

ガルバリウム鋼板は金属屋根材なので、屋根材自体に水が染み込むということはありません。
雨漏りは屋根材以外の箇所から起きることもあるので、ガルバリウム鋼板屋根であれば絶対に雨漏りは起こらないというわけではないものの、発生リスクは他の屋根材と比較して低いと言えます。
雨漏りは住宅にとって非常に大きなトラブルであり、対処には多大な手間や費用がかかる可能性もあります。
そのため雨漏りリスクが低いことは、長い目でも見ても大きな利点でしょう。
またガルバリウム鋼板屋根は排水性の高さから、勾配の緩い屋根にも施工が可能です。

地震被害リスクが低い

地震被害

ガルバリウム鋼板は、数ある屋根材の中でも最も軽量です。
屋根が重い場合、どうしても地震による揺れの影響を受けやすくなります。
特に近年は耐震技術の進歩により、重い屋根材を使用している屋根も十分に対策を講じられているため過度な心配は不要です。
しかし、やはり耐震性という点では軽量な屋根材に軍配が上がります。

ガルバリウム鋼板屋根へのリフォームにカバー工法を採用できることには、ガルバリウム鋼板が軽量な屋根材であることが起因しています。

金属のわりに錆びにくい

トタン 錆び
錆びたトタン屋根

元々金属屋根の代表であったトタン屋根の最大のデメリットは、錆びやすさでした。
ガルバリウム鋼板屋根は金属屋根でありながら、錆びにくいという特徴を持ちます。
なおガルバリウム鋼板の錆びにくさは、表面に施された加工により実現しています。
そのため経年劣化により表面の塗膜が剥がれると錆びが発生する可能性も十分にあり、錆びにくいとはいえ油断は大敵です。
ガルバリウム鋼板の錆びリスクについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ガルバリウム鋼板も錆びることがある!ガルバリウム鋼板の錆びの原因や対処法

ガルバリウム鋼板屋根の懸念点

断熱性が低い

ガルバリウム鋼板屋根は金属屋根であることから熱伝導効率が高いです。
したがって夏場は外の熱を内部に伝えやすく、冷暖房の効率が下がってしまいます。
断熱性の高さを優先するのであれば瓦屋根に勝るものはありません。

防音性が低い

ガルバリウム鋼板は非常に薄い屋根材です。
その薄さ故に音が響きやすく、大雨の日には雨音が反響する可能性があります。
お住まいの方や近隣にお住まいの方が音に敏感な方は、気になってしまうかもしれません。

 

ガルバリウム鋼板屋根の懸念点を解消するために

ガルバリウム鋼板屋根の懸念点を最小限に抑えるべく、事前にできることを紹介します。

断熱材の使用

断熱材とは、建物の天井などに入れる建築資材のことです。
室内と室外の熱移動を遮断するという役割を持ち、室内の暑さ対策寒さ対策をすることができます。
また冷暖房の効率を上げことができるため、光熱費の節約にも繋がります。

遮熱塗料の使用

ガルバリウム鋼板屋根は定期的な再塗装を要する屋根材です。(スレート屋根も同様)
再塗装にあたって、遮熱効果のある塗料を利用することで屋根全体の断熱性を向上させることができます。
遮熱塗料は種類が非常に豊富で、効果も費用も幅が広いです。
ご希望に沿うものを屋根業者と相談のうえ検討してみてください。

制振材の使用

制振材とは振動を抑えることで音の発生を防ぐ製品です。

ガルバリウム鋼板の裏に制振材を貼ることで、音の反響を最小限に抑えることができます。

新築時やリフォーム時に取り付けることで雨音騒音を予防します。

 

まとめ

ガルバリウム鋼板屋根は耐久性の高さが魅力のひとつです。
金属屋根のわりに錆びにくく、耐用年数は25~40年程度と言われています。
しかしいくら耐久性が高いといえどメンテナンスフリーというわけではありません。
10年~15年に1回程度は再塗装を行うことをおすすめします。
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定期的な実施を!ガルバリウム鋼板のメンテナンス:劣化の事例とともに紹介
ガルバリウム鋼板に塗装は必要?メンテナンスとして塗装を行うメリット

 

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