笠岡市F様邸【瓦葺き替え工事】
お客様のご要望 | 屋根が傷んでいるのが気になっていた時に、隣の親戚が瓦の葺き替え工事をするので敷地を貸して欲しいと言われました。工事の挨拶に来られた人に「屋根ならいつでも見ますよ」と声をかけてもらい、点検をお願いしました。その時はそろそろ葺き替えを考えた方がいいよ、という報告をもらったのですが決断できず数年が経ち、大雨が降った時に雨漏りが起きました。元々古い家なのでこれ以上雨漏りなどで傷んでしまうとマズイと思い、もう一度見に来てもらいました。瓦の状態を写真で見て、かなりの傷みに心が動きましたが葺き替えとなると経済的な負担が大きく迷いました。でも担当の人が「これだけの建物ダメにするのはもったいない。瓦を葺き替えて、まだまだ現役で頑張ってもらいましょう」と背中を押してくれたので決心できました。 |
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施工事例データ
住所 | 岡山県笠岡市用之江 |
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施工箇所 | 屋根 |
施工内容 | 仮設足場、板金工事、雨樋交換 |
費用 | 約400万円 |
工期 | 約6週間 |
築年数 | 不明 |
使用商材 | 【瓦】三州産釉薬瓦和型(銀鱗色)【谷板金】カラーステンレス【雨樋】塩ビ半丸105(ステン金具) |
ご提案内容 | 御親戚の葺き替えがきっかけでご縁ができたF様。最初の屋根点検からは数年経っていましたが、再度連絡をいただいての葺き替えとなりました。 築年数ははっきりとわかりませんがかなりの年数が経っており、使われていた瓦は地元のいぶし瓦で葺き替えはしておられず、瓦の塗装でメンテナンスをされていました。 その塗装の剥がれが酷く、見た目を悪くしていました。瓦もあちこちで割れ、欠け、破損があり瓦自体の寿命と思われました。 雨漏りは酷い吹き降りの雨の時に起こるようで、原因は瓦というより壁際や谷板の劣化によるものでした。入母屋の立派なお宅だけに早めのメンテナンスをしてほしいと思いました。 そこで品質はもちろんコストパフォーマンスもよい三州産釉薬瓦和型(銀鱗)での葺き替えと雨樋の交換を提案し、決断していただきました。 |
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施工前はこちら
まずはドローンで上空から見てみます。瓦の塗料剥げが目につきます。
全体的に塗料が剥がれてきています。
塗料の剥げだけでなく割れもみられます。
漆喰が割れています。瓦も傷みが激しく寿命がきているように見えます。
鬼瓦が壊れて下に落ちてしまっています。
鬼瓦の一部。時間が経っているようでゴミが周りに溜まって、水はけが悪くなり、漆喰も劣化して水を吸い込む状態になっています。雨水が瓦の下に入り込んで棟から土が流れ出しています。
瓦をめくってみると防水紙も劣化で破け、下地板が見えていました。ゴミもたくさん溜まっています。
塗装の剥がれが瓦の状況以上に見た目を悪くしています。
藤井製瓦工業による施工中の様子
全面に足場を組んで養生シートを張り工事スタート。
太陽光パネルを撤去しています。
瓦の解体作業。緑色の筒はシューターと言って、瓦を安全にダンプに下ろす道具です。
瓦の下に敷いてあった古い防水シートを撤去します。その後屋根の上をキレイに掃除して下地板を点検します。
下地板に問題がなかったのでルーフィングを張り、縦桟テープを張りました。この上に瓦を固定する横桟木を設置します。
新しい瓦を葺いていきます。太陽光パネルを設置するための金具を入れながら桟瓦を葺いています。
金具に台座を設置して太陽光パネルが帰ってくるのを待つだけです。
降り棟から隅棟を造っていきます。
細かい部分の作業に入ります。妻壁の熨斗積みは見えにくいところですが丁寧に仕上げていきます。
太陽光パネルが帰ってきました。パネルの脱着は資格を持った当社の職人がやりますので連携はばっちりです。
雨樋をつけて大屋根は完了です。
下屋根の作業に移ります。大屋根と同じように瓦と防水紙を撤去し、掃除します。
下地板が傷んでいたところを補修しました。谷板から雨漏りをしていたところです。
大屋根と同じく防水シート、テープ、桟木を張り新しい瓦を葺いていきます。
新しいステンレス製の谷板を入れています。
妻がたくさんあるので瓦を葺く面もたくさんあります。
下屋根にも複数の陸棟があるので大変です。隙間ができないように熨斗瓦を固定し積んでいきます。
壁際は雨漏りの原因になりやすいので雨押えを丁寧に仕上げます。
施工が完了しました
ビフォーアフターで一目瞭然。建物が生まれ変わりました。
複雑な入母屋の屋根も瓦が変わってまだまだ現役でやってくれそうです。
細かいところまでキレイに仕上がりました。
三州産の銀鱗色が建物をキリッと引き締めました。
次の世代も安心して暮らせると思います。
リフォーム担当者の声
今回工事させて頂いたF様とのご縁は「友達の友達は~」的なつながりからでした。
新築の屋根を工事させてもらったお客様からご実家の葺き替え工事の依頼を請け、その時に敷地を使わせてもらったのがF様でした。
点検のあと大きな工事になるため一旦保留となりましたが迷われる気持ちはよくわかりました。
無事に工事が終わり、完成した屋根をみて喜んで頂けて私も嬉しかったです。
担当:森本 益史