福山市沼隈町M様邸【瓦葺き替え工事】
お客様のご要望 | 明治時代に建てられた離れ。7年前に雨漏りを修理したけど100年を越えた建物は全体的に傷んでいました。 母が一人で暮らしていて、離れはほとんど使っていなかったのですが将来利用したい思いもあり解体か修繕かで迷っていた時、建具職人の友人から藤井製瓦工業を紹介されました。 離れがまだ使えるかどうか点検してもらってどうするか決めようと思い相談する事にしました。 |
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施工事例データ
住所 | 広島県福山市沼隈町 |
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施工箇所 | 屋根、雨樋、外壁、波板 |
施工内容 | 仮設足場、下地工事、瓦葺き替え工事、外壁補修工事、雨樋交換、波板張り替え |
費用 | 約330万円 |
工期 | 約60日 |
築年数 | 141年 |
使用商材 | 【瓦】三州鶴弥和型 銀鱗【下地】12㎜杉板【波板】ポリカ波板 |
ご提案内容 | 築140年の離れの調査依頼をいただきました。100年以上建物を守ってきた瓦は寿命を迎え、外壁もあちこち剥げていましたが外壁の補修と屋根の葺き替えをすれば問題なく使える状態であることを報告し判断をしてもらうことに。 将来的に古民家として利用したいとの思いから葺き替えをすることになりました。 ご主人が「日曜大工が趣味なので一部解体・壁・波板・樋の修繕を自分でしたい!」と言われたので共同作業をすることに。 葺き替えは三州鶴弥の釉薬和型の銀鱗色、漆喰の壁で純和風にすることをご提案しました。 |
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施工前はこちら
手前にあるのが離れです。
土葺きのいぶし瓦。瓦の変色はいぶし瓦の特徴です。
瓦の割れ、欠けが目立ちます。100年以上前の瓦なので仕方ない傷みです。
こちらの下屋根にはコケが目立ちます。
軒が崩れています。
葺き土が劣化して固くポロポロになっています。
藤井製瓦工業による施工中の様子
既存の瓦と葺き土の撤去。手っ取り早い方法はないので一枚一枚人の手で剥がしていきます。
離れにトラックを付けることができないので、クレーンを使って瓦を降ろします。
クレーンで吊った箱の中に瓦や土をいれます。
トラックへ降ろします。
葺き土をクリーンカーで吸い取ります。
屋根板の上に12㎜の杉板を増し張りして補強します。
防水シートを決められた重なりを守って敷いていきます。
瓦を引っ掛けて釘で固定するための桟木を取り付けます。
いぶし瓦に似た銀鱗色の釉薬瓦。下から上に向かって葺きます。
施主様の想いを書き込んでもらい、他の瓦同様に葺きます。
棟はのし積み耐震工法。のし瓦を一枚づつ銅線でステンレス筋に緊結します。
裏側の波板を解体した壁にヨドプリントの鋼板を貼ります。
施工が完了しました
前面だけが入母屋になっている離れ。主屋の切妻とは違う佇まいです。
瓦が一新し、外壁を補修したことで建物が丈夫になりました。
瓦の並びが揃い、光がキレイに反射しています。
リフォームされたお客様の声
解体か修繕かでずいぶん迷いましたが、思い切って全体を修繕してよかったです。将来、古民家として民泊やカフェにしたいという夢に一歩近づきました。
工事をきっかけに実家で過ごす時間が増え、一人暮らしをしていた母も喜んでくれました。
工事中は瓦職人さんをはじめ、協力業者の方も感じの良い人ばかりで毎日気持ちよく過ごせました。ありがとうございました。
リフォーム担当者の声
当社の協力業者として頼りにしている建具職人さんの紹介でご縁をいただきました。DIYが好きという事で工事に興味を持ってくださり、「自分でできるところはやりたい」と職人と共同作業をして、ストレスを感じやすい工事期間を楽しんでおられる姿を見て嬉しく思いました。
工事が始まってからも迷いがあったそうですが、「リフォームして良かった」と言ってもらえホッとしました。
これからメンテナンスなど長いお付き合い、よろしくお願いします!
担当:大塚 弘康