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コロニアル屋根とは?コロニアル屋根におけるアスベストの取扱注意について

  • 屋根にまつわる情報発信

「コロニアル屋根」というものをご存知でしょうか。
住宅を建てたことのある方やリフォームを行ったことのある方はご存知の方も多いかもしれません。
人気のある屋根材の一種で、施工できる屋根屋も多いことが特徴です。
コロニアルはスレートと混同されることも多いワードなので、今回の記事ではコロニアルおよびコロニアル屋根について解説します。

 

スレートの商標名

コロニアル

「スレートとコロニアルってなにが違うの?」と聞かれることもありますが、回答は「同じもの」となります。

コロニアルとは、1961年に屋根材のトップメーカーであったクボタ(現・ケイミュー)が発売したスレートの商標名です。
市場におけるシェアが非常に高いことからスレートの代名詞として浸透しました。
スレートとコロニアルで混同する方が多い理由は、スレートを指してコロニアルと呼ぶ職人や建設業関係者も多いためでしょう。
ちなみにコロニアルと同様にスレートを指して使われることの多いカラーベストも、クボタ(現・ケイミュー)が発売したスレートの商標名です。
スレートにとってのコロニアルやカラーベストは、絆創膏(カテゴリ)にとってのバンドエイド(商品)のようなものと捉えてください。

コロニアル屋根とは

スレート

コロニアル屋根とはコロニアルを使用した屋根、つまりスレート屋根のことです。
スレート屋根は工事価格が安いこと、施工できる業者が多いこと、メーカーごとのデザインバリエーションが豊富なことなどを理由に特に若い方からの人気が高いです。
以下の記事では、スレート屋根の特徴やメンテナンスについてより紹介しています。
ぜひ併せてご覧ください。

【スレート屋根の掃除・塗装】その役割や自分で行う際の注意事項について

 

築年数が経過したスレート屋根の注意点

アスベストが含まれている可能性

以下はコロニアルに限らずスレート全般に言えることです。
2004年より以前に製造されたスレート屋根には、アスベストが含まれている可能性があります。
アスベストは別名「石綿」と呼ばれ、以前は一般住宅用の建材に混ぜ込む形で利用されていました。
安価、軽量、耐久性が高い、加工がしやすいといった理由により、危険性が認知されるまでは爆発的にもてはやされていました。

アスベストの危険性とは

通常時であればアスベストはセメントや合成樹脂で固められているため特段問題はありません。
しかし建材の劣化が進んだ際や解体時には、アスベストの粉塵が飛散します。
粉塵を肺に取り込むと肺癌や石綿肺などの疾患を引き起こす可能性が高いとして、1975年から段階的に禁止されていきました。
年月を経るごとに規制は厳しくなり、2004年以降は建材へのアスベスト含有が禁止されています。
(アスベストの使用が全面的に禁止されたのは2006年ですが、2004年の段階で製造・輸入はごく一部の製品に限定されました。)

アスベストを含む屋根の解体

アスベストを含むスレート屋根の住宅であっても劣化が進行していなければ健康被害の可能性は低く、基本的に日常生活に支障はないでしょう。
しかし屋根のリフォームで葺き替えを行う際は、飛散のリスクがあるため注意が必要です。
アスベストが飛び散らないよう、特別な処理が必要となります。
通常の解体工事より費用と工期がかさむため、屋根の下地部分に大きな問題がなければカバー工法を選ぶ方も多いです。
いつかは解体工事が必要なため根本的な解決にはなっていないものの、カバー工法であれば上から被せる方法なのでアスベストを含有していても特に工程は変わりません。

アスベストを含むスレート屋根の見分け方

施工した専門業者に問い合わせ

自宅のスレート屋根にアスベストが含まれているかどうか知るために最も確実なのは、施工業社に直接問い合わせることです。
施工してもらった専門業者がわかるなら、そしてその専門業者が閉業していない場合は直接問い合わせてみましょう。

スレートの商品名

屋根材の商品名が具体的にわかっている場合は「石綿含有建材データベース」の活用が可能です。
国土交通省と経済産業省が協力して制作した「石綿含有建材データベース」を使用すると、メーカーや商品名からアスベストの含有有無を確認することができます。
ただし同じ商品でも時期によってアスベストの含有有無が変わるケースもあるため、100%確実ではない点は注意が必要です。
サイトは以下です。
石綿含有建材データベース

外見

スレートの耐用年数は20~25年程度で、10年程度で少しずつ劣化が始まります。
しかしアスベストを含むスレートは含まないスレートに比べて丈夫で、劣化速度が遅いです。
築年数が経過しているわりにひび割れや欠けなどが起きていない場合は、アスベストの含有を疑っても良いでしょう。

 

まとめ

コロニアルとはスレート屋根のいち商品のことです。
スレートの商標名のひとつで、市場シェアが高いことからスレートの代名詞として浸透しました。
そのためスレートを指してコロニアルと呼ぶ人も多いです。
尚、カラーベストもコロニアルと同様です。
コロニアル屋根(スレート屋根)はアスベストを含んでいる可能性があるため、築年数の経過したコロニアル屋根の住宅にお住まいの方はリフォームの際はご注意ください。
解体する場合は、特別な処置が必要となります。

 

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