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屋根の下地に必要不可欠なルーフィング:役割や種類、メンテナンスについて

  • 屋根のメンテナンス

本ブログ内でもたびたび登場している「ルーフィング」という言葉、一般の方々には馴染みのない言葉かと思います。

ルーフィングとは、一言でいうなら防水シートのことです。

屋根の防水性を維持するために使用されているもので、雨漏り対策としてなくてはならない存在です。

今回の記事では、屋根におけるルーフィングの役割やメンテナンスについて解説します。

 

ルーフィングの概要と役割

屋根の構造

ルーフィングについて解説するにあたって、まずは屋根の構造を説明します。

おおまかに説明すると、屋根は下地部分と屋根材で構成されています。

下地部分は屋根の防水性を担保するうえで最も重要な部分です。

その下地部分は、垂木という木材の枠組みの上に野地板という平たい木材を敷き、さらにその上にルーフィングを貼ることでできています。

野地板については以下の記事で詳しく取り上げているため、興味のある方はぜひご覧ください。

なにが違うの?混同されることの多い「野地板」と「コンパネ」:役割を解説

ルーフィングは防水シート

ルーフィング 防水シート

ルーフィングとは屋根の下地を構成する部材のひとつで、いわば防水シートです。

高い防水機能を落ち、屋根材の種類(瓦・スレート・ガルバリウム鋼板など)を問わずすべての屋根に使用されています。

屋根、特に下地の施工には欠かせない部材です。

特に近年はメーカー技術の進歩によりルーフィングの機能向上には目を見張るものがあります。

ルーフィングの役割

屋根の役割は様々あるものの最も重要な役割のひとつが防水機能であり、ルーフィングは屋根の防水機能の要です。

大前提として屋根の表面に施工されている屋根材は、雨水を完全に防ぐものではありません。

基本的には屋根材の下を雨水が通り下に排水される前提となっており、通る雨水はルーフィングによって内部への浸透を防いでいます。

(そのため施工不備により雨水を一か所に留めてしまうと雨漏りリスクは高まります。)

ルーフィングが正しく機能していなければ、屋根材の下を通る雨水が野地板に浸透しあっという間に腐食や雨漏りを起こしてしまうというわけです。
ちなみに万が一雨漏りが発生してしまった場合の応急処置に関しては、以下の記事で紹介しています。

広島県福山市の自宅で雨漏りが発生した!そんなときにご自身でできる応急処置と注意事項を紹介

 

ルーフィングの種類

アスファルトルーフィング

主要なルーフィングは全部で6種類あります。

それぞれのルーフィングは原材料や性能が異なり、費用にも差があります。

6種類は以下の通りです。

アスファルトルーフィング

一般住宅において最も普及しているものがアスファルトルーフィングで、費用も安価です。

その代わり耐用年数は810年程度と、他のものに比べて短く破れやすい傾向にあります。

改質アスファルトルーフィング

その名の通りアスファルトルーフィングの改良版で、原材料は同じです。

耐用年数は20年程度と、アスファルトルーフィングの約2倍の耐久性を誇ります。

ただし湿気を溜めやすいため寒冷地域においては凍結の恐れがあります。

透湿防水ルーフィング

透湿防水ルーフィングは湿気を外部に逃がす機能を持つため、下地の劣化を遅らせることができます。

上記2つに比べると高価ではあるものの、耐用年数は50年以上あります。

高分子系ルーフィング

アスファルトを使用せず製造されているため、他のものに比べて軽量です。

耐用年数は15年程とやや短いものの、アスファルトルーフィングより破れづらく伸縮性もあります。

粘着層付きルーフィング

やや高価ではあるものの、密着性が高く雨漏りリスクが特に低いです。

耐用年数は30年程です。

不織布ルーフィング

近年注目されている、不織布を原料としたルーフィングです。

人気の理由は、破れにくく柔軟性があり下地の形状に合わせやすいという点にあります。

ただしこれもやや高価で、耐用年数は20年程です。

 

ルーフィングのメンテナンス

屋根のメンテナンス

上述の通りルーフィングの耐用年数は、使用する商品によっても大きく異なります。

最も一般的なアスファルトルーフィングであればおよそ10年です。

見えない部分につきメンテナンスを忘れられがちな部分ではあるものの、定期的にメンテナンスを行うことで最大限寿命を伸ばすことができ、なにより雨漏りのリスクを最小限に抑えることができます。

ルーフィングのメンテナンスは10年に1程度を目安に行いましょう。

 

まとめ

ルーフィングは屋根の雨漏りを防ぐうえで、必要不可欠な部材です。
また一口にルーフィングといっても原材料や性能ごとに種類があり、各メーカーが多種多様に商品展開を行っているため選択肢は多岐にわたります。
屋根の防水性を維持するためにも定期的にメンテナンスを行いましょう。
ルーフィングだけでなく、屋根を構成する屋根材や釘、漆喰、などすべての部材にとって大切なことです。

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