すぐに駆けつけます!
blog

丈夫で艶の美しい伝統的な瓦「陶器瓦」について:特徴やメンテナンスを解説

  • 屋根のメンテナンス
  • 屋根にまつわる情報発信

陶器瓦は数ある屋根材の中でも最も耐用年数の長い屋根材です。
ほとんど経年劣化がなく、少なくとも50年程度はもつと言われています。
ただし大きな地震や台風など突発的な自然災害発生時には、破損やズレなどが起こる可能性も十分にあります。

少しでもトラブルなく陶器瓦を長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
今回の記事では陶器瓦の特徴やメンテナンス、経年に伴うトラブルについて紹介します。

陶器瓦とは

陶器瓦

粘土瓦の一種

陶器瓦とは粘土瓦の一種です。
粘土を瓦の形に成型し焼き上げる屋根材を粘土瓦と言い、その中でも代表的な瓦が陶器瓦です。
粘土瓦の中には、陶器瓦のほかいぶし瓦や素焼瓦といったものもあります。
陶器瓦というと波打った形状のJ形を思い浮かべる方が多いと思いますが、F形やS形など形状のバリエーションも豊富です。

釉薬を塗って焼き上げる

陶器瓦は粘土を成型したあと「釉薬」というものを塗ってから高温で焼き上げます。

釉薬とは陶磁器の表面に塗っておく薬品です。
釉薬を塗ることで陶器瓦の表面にガラス質の膜をつくります。
これにより陶器瓦は艶のある仕上がりとなり、この色艶は年月が経過してもほとんど褪せることなく維持されます。
そのためメンテナンスとして再塗装する必要もありません。
ちなみに同じく粘土瓦のいぶし瓦は、塗装の必要はないものの変色は起こります。
いぶし瓦に至ってはその変色も趣として魅力のひとつですが、施工当初の色を維持したいまばらになってほしくないという方には陶器瓦がおすすめです。
いぶし瓦については、以下の記事で詳しく紹介しています。
陶器瓦とはまた違った魅力を持つ「いぶし瓦」その魅力と注意事項を解説

耐久性が高い

粘土瓦全般が非常に丈夫な屋根材です。
耐用年数は50年以上あります。
陶器瓦は表面に釉薬を塗っているため水分を吸いづらく、防水性も高いです。
ただし重量のある屋根材につき、大きな地震が起きた際は落下などのリスクをはらみます。
重量がある分、揺れの影響を受けやすいためです。
地震発生時、重たい屋根は屋根および住宅全体への影響が増幅されます。
瓦屋根における地震の被害や対策については、以下の記事で詳しく紹介しています。
瓦屋根の住宅でこそ地震対策を!地震被害のリスクを抑えるためにできること

 

陶器瓦のメンテナンス

陶器瓦

定期点検

陶器瓦のメンテナンスは、ほかの屋根材に比べると比較的頻度少なく済みます。
そもそも丈夫なため破損も起こりづらく塗装の必要もないためです。
ただし念のため15~20年に1回程度は定期点検を行ってください。
なにかトラブルが起きていた場合、点検によって早期発見ができれば修理のコストが抑えられる可能性が高いです。

漆喰の補修

瓦屋根全般に言えることですが「漆喰」という建材を屋根の一部に使用しています。
陶器瓦はほとんど経年劣化しませんが漆喰は確実に経年劣化していきます。
漆喰の耐用年数は10年程度です。
陶器瓦には特に問題なくとも、剥がれやコケの発生などが気になったタイミングで漆喰は先に補修を行ってください。
漆喰の補修については、以下の記事で詳しく紹介しています。

徹底解説!瓦屋根の漆喰が持つ役割とは?漆喰が剥がれたらどうしたらいい?

 

陶器瓦のトラブル

自然災害による陶器瓦の破損

瓦の破損

既述の通り、丈夫な屋根材といえど自然災害発生時などは陶器瓦が破損することもあります。
地震の揺れや台風の強風などによって、陶器瓦がズレたり落下して破損するといった事例です。
また飛散してきたものが直撃し破損してしまうといったこともあります。
固定している釘などに緩みがないか、定期点検の際に確認してもらってください。

棟はリスクが高い

棟瓦のずれ

棟とは、屋根の最上部にある屋根面同士の接合部です。
雨風の影響も受けやすいため、経年劣化が進みやすく自然災害被害にも遭いやすいです。
定期点検の際は入念に状態を確認してもらいましょう。
棟を固定している銅線が緩んでいると、積み上げた瓦がズレて歪んでしまうことがあります。

 

まとめ

陶器瓦は、日本建築を代表する伝統的な建材のひとつです。
日本では古くから屋根材として使用され続けています。
ほとんど経年劣化が起こらず、耐用年数は50年以上です。

陶器瓦は表面に釉薬を塗ってあるため色褪せもほとんど起こらず、再塗装の必要がありません。
ただしいくら丈夫な屋根材といえど、メンテナンスは大切です。
ぜひ15~20年に1回程度は定期点検を行ってください。

広島県福山市近隣の屋根工事は藤井製瓦工業まで!

藤井製瓦工業 職人、スタッフ
藤井製瓦工業は広島県福山市に拠点を置く、創業120年超の老舗屋根屋です。
屋根に関する工事全般に対応しています。

藤井製瓦工業 対応エリア

対応エリアは以下の通りです。
広島県福山市、尾道市、三原市、府中市、神石高原町
岡山県笠岡市、井原市
基本的には福山市から車で60分圏内であれば対応可能です。
上記以外のエリアにお住まいの方も、お気軽に一度ご相談ください。

【広島県福山市の屋根・外壁工事】藤井製瓦工業へなんでもご相談ください!

 

お問い合わせ

工事内容について、費用について、どのようなことでもお気軽にご相談ください。
以下のページからオンラインでお問い合わせいただくことが可能です。ぜひご活用ください。

お問い合わせ