板金屋根（ガルバリウム鋼板屋根やトタン屋根などの金属屋根）の棟には「棟板金」が施工されています。
棟板金は経年劣化や自然災害などによって、稀に外れてしまうことがあります。
こちらの記事では、棟板金が外れる原因や外れた際の対処法について紹介します。

屋根の棟と棟板金

棟板金が施工される場所

棟板金は、板金屋根の棟に施工されます。
棟は屋根面同士の接合部を指し、多くの場合屋根には1つ以上の棟が存在します。
棟の中でも屋根の頂上にあるものを「大棟」と言い、一般的には棟と言うと、この大棟を指していることが多いです。
そのため本記事の中でも棟＝大棟として記載します。
屋根の棟については、以下の記事で詳しく紹介しています。

大棟と隅棟の違いはなに？棟の数は屋根によって違う？棟と屋根形状の関係性

棟板金の役割

棟板金の役割は、「屋根内部への雨水の侵入を防ぐこと」と「屋根の強度を上げること」です。
棟板金は屋根の最上部にあるため、常日頃、雨風にさらされています。
雨風にさらされているうえに、屋根面同士の接合部であるため、棟は雨漏りの発生しやすい箇所です。
そんな棟を「棟板金」という金属板で覆うことによって、内部への雨水侵入を最小限に抑えているのです。
また、金属板で覆うことは棟および屋根の強度を上げることにも繋がります。

棟板金からの雨漏りについては、以下の記事で紹介しています。

雨漏りが起こりやすい【棟板金】：雨漏りが起こる理由やメンテナンスを解説

 

棟板金が外れる原因

釘・ビスの浮き

棟板金は、ズレたりしないよう釘やビスで固定されています。
しかしこの釘やビスは金属でできているため、太陽の熱で暖められることによって膨張します。
いわゆる熱膨張です。
気温が下がると元通り収縮するため、釘やビスは頻繁に膨張と収縮を繰り返すことになり、その結果、釘やビスが徐々に浮いてきてしまうのです。

台風などの自然災害

台風などの自然災害が発生すると、棟板金が外れてしまうことがあります。
屋根の最上部は、特に強風の煽りを受けやすいためです。
前述した「釘やビスの浮き」が進行していると、自然災害発生時の棟板金への影響は顕著です。
台風時に棟板金が外れるとそのまま強風で飛散してしまう可能性があり、非常に危険です。

棟板金が外れた際の対処法

外れた棟板金を確保

可能であれば、外れた棟板金は保管しておいてください。
きちんとした修繕工事をすぐには行えない状況でも、応急処置に活用できる可能性があるためです。
外れた棟板金の状態によっては、仮固定して応急処置を行えます。
大幅に歪んでいる場合などは仮固定も難しいため、ビニールシートを使用して応急処置を行います。

専門業者へ連絡

棟板金の固定は、素人では不可能です。
DIYで乗り切ろうとせず、早急に専門業者へご連絡ください。
ネットで屋根屋さんや板金屋さんを検索すると、対応してくれる業者がたくさん出てくるはずです。
広島県福山市近隣にお住まいの方はぜひ藤井製瓦工業までご連絡ください。

 

棟板金が外れたまま放置していると

万が一棟板金が外れた際は放置せず、早急に専門業者へご連絡ください。
棟板金が外れたまま放置していると、雨漏りのリスクが高まります。
棟板金が外れ、棟板金の下にある貫板という木材（写真参照）に直接雨水が当たり続けると腐食する可能性があるためです。
貫板のさらに下にはルーフィングという防水シートが敷かれています。
ルーフィングが防水の要であるため、貫板に雨水が当たったからといってすぐに雨漏りに至るわけではありませんが、雨漏りのリスクは確実に高まります。
棟板金が外れた際は、放置して二次被害を発生させないことが重要です。

まとめ

屋根の棟板金は、経年劣化や自然災害などによって外れてしまうことがあります。
経年とともに釘やビスが浮いてきてしまうことや、台風などの自然災害時に強風の煽りを受けることが主な原因です。
棟板金が外れた際は、なるべく早く修繕工事を行ってください。
すぐには不可能な場合でも、専門業者に依頼して応急処置をしてもらうこともできます。
棟板金が外れたまま放置していると雨漏りのリスクが上がるため、放置は厳禁です。
お近くの専門業者へご相談ください。

 

広島県福山市近隣の屋根工事は藤井製瓦工業まで！

藤井製瓦工業は広島県福山市に拠点を置く、創業120年超の老舗屋根屋です。
屋根に関する工事全般に対応しています。

対応エリアは以下の通りです。
広島県福山市、尾道市、三原市、府中市、神石高原町
岡山県笠岡市、井原市
基本的には福山市から車で60分圏内であれば対応可能です。
上記以外のエリアにお住まいの方も、お気軽に一度ご相談ください。

【広島県福山市の屋根・外壁工事】藤井製瓦工業へなんでもご相談ください！