瓦屋根に使用される「漆喰（しっくい）」について以前の記事で紹介しました。

漆喰は伝統的な日本家屋に欠かせない、歴史ある建材のひとつです。

しかしその漆喰には経年劣化が避けられません。

本記事では漆喰の修繕コストについて詳しく紹介します。

 

漆喰の役割と経年劣化

日本家屋の美観を底上げする漆喰

漆喰には瓦の固定や屋根の防水性向上、屋根の美観を支えるといった役割があります。

近年は防水シートなどの機能向上もあり、漆喰のメインの役割は美観と言われています。

そんな漆喰は経年とともに劣化し、変色やコケ、ひび割れ、欠け、剥がれなどのトラブルが発生します。

漆喰の経年劣化は10年程度で始まる

基本的には10年程度で劣化が始まると言われているため、漆喰の耐用年数に合わせて瓦屋根のメンテナンスを行うことがおすすめです。

漆喰の役割や経年劣化内容については、以下の記事で詳しく解説しているためぜひ併せてご覧ください。

瓦屋根の漆喰が持つ役割とは？漆喰が剥がれたらどうしたらいい？漆喰のトラブルを解説

 

漆喰の修繕

修繕方法は状態によって異なる

漆喰だけでなく棟や屋根全体において相当な劣化が進んでいる場合、棟の取り直しや屋根のリフォーム（カバー工法や葺き替え）を行いますが、漆喰のみの劣化であれば塗り替えで修繕を行うことが多いです。

具体的には既存の漆喰に重ね塗りする場合と既存の漆喰を取り除き新たな漆喰を施工する場合があります。

漆喰の劣化度合などによって適した方法が変わるため、経験豊富な職人に判断を仰ぎましょう。

漆喰の施工には高度な技術を要する

漆喰の状態を正しく把握し適切な処置を判断することはもちろん、施工にも高い技術と知識を要します。
不慣れな職人が施工することで漆喰が剝がれやすくなってしまう可能性もあります。
漆喰の修繕は経験豊富な職人に依頼しましょう。

 

漆喰の修繕費用

藤井製瓦工業では1mあたり税込2,200円～承っています。

漆喰の状態や種類などによっても変化するためぜひ一度お問合せください。

藤井製瓦工業では広島県福山市近隣エリアを対応しています。

詳細な対応エリアは最下部に掲載しているため参考にしてください。

漆喰工事

漆喰の修繕費用および棟瓦に関する豆知識

漆喰は主に棟瓦（むねがわら）に施工され、具体的な施工箇所は「鬼瓦まわり」（写真左）と「三日月の部分」（写真右）です。

鬼瓦部分は基本的に1か所につき〇円という価格設定が多く、三日月部分の修理費用は面積に左右されます。

また三日月部分は棟瓦の両面にあるため単価×1か所あたりの面積×2となります。

棟瓦がどこかご存知ない方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

トラブルが起きやすいって本当？棟瓦の特徴と気を付けるべきトラブルについて

 

漆喰の修繕費用に火災保険が適用されるかも

漆喰に限らず、自然災害による住宅トラブルは修繕に火災保険が適用される可能性があります。
ただし基本的には地震被害は適用外となるため、ご自身の保険内容をよくご確認ください。
経年劣化による修繕も自然災害ではないため適用外です。
詳しくは以下の記事で解説しているためぜひ併せてご覧ください。

屋根や外壁など、家の自然災害被害の修繕に火災保険が適用されるって本当!?

 

まとめ

漆喰は瓦屋根、特に棟の美観を維持するうえで非常に重要な部分です。
また漆喰が多少経年劣化したからといって雨漏りなど致命的なトラブルに直結する可能性は低いものの、放置していると棟内部の劣化を進行させてしまうリスクがあります。
程度にもよりますが棟の修繕は比較的手軽な工事で済むことが多いです。
経年劣化が軽度なうちに修繕を行うことをおすすめします。

 

広島県福山市近隣の屋根工事は藤井製瓦工業まで！

藤井製瓦工業は広島県福山市に拠点を置く、創業120年超の老舗屋根屋です。
屋根に関する工事全般に対応しています。

対応エリアは以下の通りです。
広島県福山市、尾道市、三原市、府中市、神石高原町
岡山県笠岡市、井原市
基本的には福山市から車で60分圏内であれば対応可能です。
上記以外のエリアにお住まいの方も、お気軽に一度ご相談ください。

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