すぐに駆けつけます!
blog

瓦屋根の【棟】が地震被害に遭うリスクを抑える!事前にできる予防策を紹介

  • 屋根の修理
  • 屋根のメンテナンス

過去の記事で、瓦屋根の地震対策について取り上げました。

瓦屋根は屋根材自体に重量があることや、築年数の経過した住宅が多いことから、地震発生時にトラブルが起きやすい傾向にあります。

今回の記事では、瓦屋根の特に「棟」の地震対策を紹介します。

関連記事は以下です。

瓦屋根の住宅でこそ地震対策を!地震被害のリスクを抑えるためにできること

 

棟は地震に弱い部分!その理由

棟(屋根棟)とは

屋根棟

棟とは屋根面同士が合わさった山型の部分で、屋根の形状にもよるものの1つの屋根において複数の屋根棟が存在することが多いです。

そして場所ごとに、それぞれ名称がついています。

屋根の最上部に位置する屋根棟を「大棟」と言い、そこから下にくだるように伸びた棟を「隅棟」や「稚児棟」と言います。

しかし一般的に大棟を指して「棟」と呼ぶことが多いため、本記事でも大棟を指して棟と記載します。

棟に被害が発生すると

棟 のし瓦の抜け

そもそも屋根自体が地震被害を受けやすいうえ、棟はその屋根の最上部に位置するため地震によって最もトラブルが起きやすい部分のひとつです。

棟が傾いたり破損したりすることによって、雨漏りや建物全体の構造にも影響を及ぼすことがあります。

棟の役割や起きやすいトラブルについては、以下の記事でより詳しく記載しているためぜひ併せてご覧ください。

屋根棟(むね)のトラブルが起きたら!広島県福山市の藤井製瓦工業までご相談を

棟の地震被害を予防するためには、以下のような対策が有効です。

 

棟の地震被害を予防するためにできること

棟の補強

棟の補強には、金物を使った補強や、棟の下に支えを設置する方法があります。

これにより、棟が地震によって揺れた際にもしっかりと固定されるため、トラブルリスクを最小限に抑えることができます。

棟の点検

棟は雨風や雪など天候の影響を受けやすく、地震以外の自然災害でトラブルが起こることも多い部位です。

またこれは棟に限ったことではないものの、自然災害の有無に関わらず経年とともに劣化していきます。

そのため、定期的な点検を行い早期にトラブルを発見することが大切です。

経年劣化が進んでいると地震が発生した際、棟の破損等トラブルが起こるリスクは格段に上がります。

トラブルが小さいうちに早期修繕を行っておくことは、大きなトラブルの予防に繋がります。

棟の修繕

棟が古くなっている場合や、すでにトラブルが起きている場合には、棟の修繕が必要です。

しかし棟が多少劣化していたとしてもすぐに雨漏り等の致命的な被害が発生するとは限らないため、修繕を後回しにする方も多いと思います。

棟の修繕と一口に言っても、漆喰の塗り直し(瓦屋根)や釘の締め直し(スレート屋根・板金屋根)など手軽な工事から、棟の取り直しといったやや大がかりな工事まで幅広くあります。

大がかりな工事になるほど当然費用も膨らむため、つい後回しにしたくなるお気持ちもわかります。

しかし修繕を後回しにしている間に地震が発生してしまうと、より大きなトラブルに発展する可能性が高いため早期修繕の実施がおすすめです。

棟の取り直し

メンテナンスの一環として

既存の棟を、より耐震性の高い工法で棟をつくり直すことで地震被害を予防することもできます。(瓦屋根の棟をつくり直す工事を取り直し工事と言います)

築年数が経過した屋根ですでに棟が経年劣化している場合に、メンテナンスの一環として取り直し工事を行うことがおすすめです。

南蛮漆喰への変更

古い屋根の場合は葺き土呼ばれる土で棟の土台が作られていることが多かったため、経年とともに葺き土が水分を吸い崩れやすくなっていました。

しかし近年では葺き土ではなく南蛮漆喰を使用することが一般的です。

南蛮漆喰には特殊なシリコンや防水材が配合されているため、葺き土に比べて硬度が高く雨水が浸透しにくいという特徴があります。

そのため棟を新たに取り直すことによって耐震性を向上させることができます。

 

住宅の地震保険の見直し

住宅に直接行える予防策ではないものの、万が一に備えて保険の見直しをすることは大切です。
自然災害による住宅トラブルが発生した際に補償してくれるものとして火災保険が有名ですが、火災保険は地震被害については基本的に適用外であることをご存知でしょうか。
地震被害を補償するためには、別途地震保険に加入しておく必要があります。
加入されている保険の内容が不明瞭な場合は保険会社に一度問い合わせてみてください。
火災保険については、適用条件など以下の記事で詳しく紹介しているためぜひ併せてご覧ください。

屋根や外壁など、家の自然災害被害の修繕に火災保険が適用されるって本当!?

 

まとめ

以上のような対策を行うことで、棟の地震被害を予防することができます。
また棟の補強や点検、修繕などは棟だけでなく住宅全体の耐震性を高めるためにも重要な役割を果たします。
ご参考になれば幸いです。

 

広島県福山市近隣の屋根工事は藤井製瓦工業まで!

藤井製瓦工業 職人、スタッフ
藤井製瓦工業は広島県福山市に拠点を置く、創業120年超の老舗屋根屋です。
屋根に関する工事全般に対応しています。

藤井製瓦工業 対応エリア

対応エリアは以下の通りです。
広島県福山市、尾道市、三原市、府中市、神石高原町
岡山県笠岡市、井原市
基本的には福山市から車で60分圏内であれば対応可能です。
上記以外のエリアにお住まいの方も、お気軽に一度ご相談ください。

広島県福山市で屋根工事をするなら!創業120年超の【藤井製瓦工業】にお任せを